見えないところにこだわっています。

歯科の治療は様々な細かい処置の積み重ねの上に成り立っています。

例えば被せ物を作る場合、歯型を採るときにシャビシャビの材料を口の中に入れられ、『固まるまで噛んでおいてください~』とおいておかれたことはないですか?歯型を取る材料は一定の硬さで練り、材料が硬化するまでお口の中で保持しておかないときっちりとした型どりができません。

外すときに適当に力ずくでぐいぐいと力を入れられていませんか?正しい方向に一気に外さないと、あっという間に変形します。

外した型材には速やかに石膏を流さなくてはなりません。この石膏もまた、水と粉の割合が違うと歪が出ます。さらに、石膏が固まるまで適切な環境に置いておかないと歪が出ます。そ

もそも、削る厚みが大きく異なると、金属の収縮率の違いで歪が出ます。

 

当院では、むし歯の悪いところを取りきると、必ずベースという処置を行い一度削った場所を樹脂で詰めます。そこからもう一度形を整えることで均一な厚みの形成を行います。

型を取るときはトレーに接着剤を塗布し、型材の粉と水を計量して機械で適切な硬さに練ったのち、お口の中で固まるまでしっかりと保持します。硬化後は外れにくいと思われる場合はエアーを注入して歪が出にくいようにまっすぐ撤去します。

撤去後は速やかに粉と水を正確に計量した石膏を真空練和器で練和後に型材に注入し、湿箱で硬化させます。

 

見えるところだけではなく、見えないところまで基本的なことを確実に行っています。

どの時点でエラーがあってもよい治療には結び付きません。当院では、細部にわたってこだわりを持って真面目に丁寧に対応しています。