予防治療について

一生涯にわたり自分の歯で食事を楽しむために

歯科診療の基本は「治療」よりも「予防」です。なぜなら、むし歯や歯周病の治療によって削ったり抜いた歯は、決して元に戻ることはないからです。
定期検診を受けることで、むし歯や歯周病になっていても早期発見・早期治療ができ、歯の喪失を防ぐことにもつながります。
結果として、治療にかかる時間や費用も抑えることができるのです。

日本人の予防に対する意識

日本でも歯の数を保っている割合は、年々高まってきています。
「1人平均現在歯数の年次推移」の表を見てみると、ほとんどの年齢層で、過去の調査を上回って歯の数を保っていることがわかります。特に中高年以上の年齢層で、過去の調査を上回っています。
「8020(現在20歯以上)割合の年次推移」の表を見ても、同様の調査結果が見られることがわかります。
2016年の調査で、80歳での1人あたりの平均現在歯数は約17本(前回調査は14.2本)、また80歳でご自身の歯が20本以上有る人の割合は、初めて50%を超えました(65~74歳では68.9%、85歳以上では25.7%)。

当院では、今後も患者さんが健康な口内を
一生涯維持していくことが出来るよう、
むし歯や歯周病といった疾患の予防へ
取り組んでまいります。

お口の健康と全身の関係

歯科医院で行う定期検診を口腔内だけの健康管理として捉えるのではなく、全身の健康・QOL(生活の質)向上につながると認識することが重要です。
近年、口腔内細菌が全身疾患と大きく関わっていることが明らかになっています。
また、しっかりと噛むことにより、全身的なフレイル(※注1)の改善にも役立つことが報告されています。

※注1「フレイルとは」

厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」とされています。

当院の定期検診の特長

むし歯や歯周病の予兆を
見逃さないためのチェック体制

拡大鏡を使用した
歯科衛生士による予防処置

確実かつ精密な処置を行えるよう、歯科衛生士は裸眼の2.5倍で見える拡大鏡を使用しております。
患部を拡大しながら、歯石の溜りやすい歯や歯周病の箇所・むし歯になりかけている歯など、早期の発見に取り組んでおります。

より高倍率な拡大鏡を使って
歯科医師が正確な確認

処置後には、必ず歯科医師が確認を行います。
歯科医師は裸眼の6倍で見える拡大鏡を使用しますので、より見逃しなどを防ぐことのできる、正確なチェックを行うことができます。

定期検診で行うこと

大人の場合

頻度:基本的に3ヶ月に1回
1回あたりの所要時間:60分
備考:2年に1度 レントゲン検査(デンタル14枚法)

子供の場合

頻度:3~6ヶ月に1回
1回あたりの所要時間:30分
備考:半年~1年に1度 レントゲン検査(咬翼法)

Step1問診・視診

ベストな治療をご提案するためには、現状の把握から

まずは、現状何かお悩みがないかを伺うための問診を行います。
また、実際にお口の中の様子も診させていただき、現在の状態を把握いたします。

Step2歯周病検査

気が付かないうちに進行している歯周病を調べる

歯周病検査では、歯ぐきの状態や出血の有無・歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)の深さ・歯のぐらつき(動揺度)などを調べます。

歯周ポケット検査(EPP)

歯と歯ぐきの隙間に深さを測る器具を挿入し、歯周病の進行具合を調べます。
また同時に、むし歯になっている箇所が無いかの確認も行います。

出血・動揺歯の確認

歯をピンセットでつまんで動かすことで、ぐらつきの程度を測ります。ぐらつきが大きいほど歯周病が進行していることを意味します。
また同時に、歯ぐきからの出血も確認します。

Step3スケーリング

歯磨きでは取れない歯石までしっかり除去

専用の器具を使って歯石やプラーク(歯垢)を除去します。歯石の状態に応じてスケーラーを使い分けています。
まずは、超音波スケーラーで全体の汚れを取り除いた後、ハンドスケーラーで歯周ポケット内部に付着している歯石を丁寧に除去します。

Step4PMTC(歯のクリーニング)

歯の汚れをプロの技術と機械で徹底的に除去

自分で行うブラッシングだけでは、取り除くことができない汚れを歯科衛生士のプロのテクニックと特殊な機械によって取り除きます。
専用のチップとペーストを使用して、歯の表面のザラつきを取るだけでなく、バイオフィルムといった目に見えない細菌の塊を一緒に除去します。

Step5ブラッシング指導(TBI)

セルフケアで一番重要な歯磨きの方法をレクチャー

歯磨きがしっかり出来ていなかったり、磨けていると思っていたのに実は間違った磨き方をされていることが、むし歯の原因につながります。
そこで当院では、むし歯や歯周病の再発予防に、正しいブラッシングの方法を指導します。

Step6デンタルXによる説明

より分かりやすくお口の現状を説明

お口の状態を図解などで分かりやすく解説できる、歯科用コミュニケーションツール「デンタルX」を使い、お口の現状をお伝えします。

Step7ドクターチェック

高倍率の拡大鏡を用いた最終チェック

全ての処置が終わった後には、歯科医師が高倍率(6倍)の拡大鏡を使用しチェックを行います。
拡大された視野で隅々までしっかりとチェックを行いますので、万が一の見逃しも防止することができます。