歯科医院の選び方
歯科医師には大きく分けてGPと専門医があります。
専門医とは
国に認められている専門医は、歯周病専門医、麻酔科医、口腔外科医、小児歯科医、矯正歯科医の5分野です。
他、補綴専門医、インプラント専門医などは国ではなくそれぞれの学会が認めている資格です。ですので、学会の大きさや方針で取得しやすさが異なります。
専門医はその専門分野においては高度な知識や技術を備えています。
GPとは
GPとはGeneral Practitioner、つまり、一般歯科医です。
専門医と違うところは、全体をよく把握できることです。
気になる症状があるとき、その原因が虫歯なのか、歯周病なのか、噛み合わせなのか、またはそれ以外の原因なのかを広く診断することが求められます。
GPと専門医の区分け
例えば歯周病の場合、①何もしなくても健康な状態を保てる方が約10%、②適切な処置を行えば健康を保てる方が約80%、③しっかりと処置をしても悪くなる方が約10%と言われています。
GPを必要とする方は①と②の方です。③の方は専門医をご紹介する必要があります。
皆様が目にする多くの歯科医院は、当院も含めGPです。
GPがインプラント、矯正をはじめ高い専門性が求められる分野を広すぎる範囲で取り扱っている場合があります。
当院では、高度な治療は専門医をお勧めしています。
気を付けていただきたい点
専門医の中には専門分野は得意であっても、その他が不十分な場合もあります。
インプラントが上手でも、歯周病は放置されている。
審美治療は素晴らしいけど、神経の治療はできていない。
矯正はきれいだけれども、終了後に虫歯だらけ。
といったことはよく見受けられます。
しかし、このことは専門医だけでなくGPにも当てはまります。
歯科医師の得意な分野や試してみたい治療法に患者を誘導することはするべきではありません。
当院では様々な専門分野への研鑽をし、総合的に判断して最良と考えられる方針を提案しています。決して得意分野への誘導や不確かな技術を提供することはありません。