一生を健康に過ごせるお口を
手に入れるために

歯科医院へ来られる方の多くは、痛みをきっかけとされています。しかし、自覚症状が出た場合、皆さんが思っているよりも重症となっているケースがほとんどです。
自覚症状が現れるほど1本の歯が痛くなった場合、他の27本にも何らかの変化が及んでいることが考えられます。
歯は1本1本で機能しているのではなく、28本の歯がそれぞれの役割をもって一口腔として機能していると考えてください。
そして、生涯にわたって安定した口腔内を維持し続けるためには“炎症のコントロール”“力のコントロール”が重要といわれています。

炎症のコントロールとは

歯や歯ぐきの感染症(むし歯や歯周病)を取り除くこと

多くの歯科疾患の原因はお口の中の細菌です。細菌によって歯ぐきの炎症が起こったり、神経の炎症が起こったりすることで痛みが出ます。お口の中の細菌を無菌にすることは不可能です。それらをコントロールできる状態にし、炎症を取り除くことで痛みを軽減させます。

力のコントロールとは

嚙み合わせる際に歯や顎にかかる力のバランスを整えること

歯には最大で体重と同じくらいの力が加わることがあり、それによって歯がすり減ったり割れてしまうという場合があります。その原因は食いしばりや歯ぎしりなど生理的な場合と、噛み合わせが正しい位置で行われていない場合があります。
噛む位置を決定づけるには3つの要素があります。

  • 筋肉が楽に噛める位置(筋肉位)
  • 歯の最大接触面積の位置(中心咬合位)
  • 顎の関節が楽に収まる位置(中心位)

この3つが一致すれば最高なのですが、そういったケースは非常にまれです。しかし、多くの歯を治療する場合や、インプラントやセラミックなどを入れる場合は、特に慎重にこれらを確認していかないと、あっという間に割れてしまったり、顎関節症の原因になったりする場合があります。
当院では、最も再現性のある中心位を基準に、全体のバランスを考慮した診療を行っています。

精度の高い処置を行うために

当院では、ほぼすべてのケースに拡大鏡(倍率が2.5~6倍)を使用した治療・メンテナンスを行っております。
せっかく炎症を取り除いても、丁寧な修復が出来ていなければ、際(きわ)のところに細菌や歯石がつきやすくなり、再び新しい炎症の原因となってしまいます。そこで、拡大された視野で処置を行うことにより、精度の高い修復治療が可能になります。
また、治療後には歯科衛生士が拡大鏡を使用したメンテナンスを行いますので、安定した口腔内を長期間維持することができます。

拡大鏡を使用した見え方の違い

通常

2.5倍

6倍

なぜ当院では拡大鏡を使うのか

あなたの歯を
「しっかり治す」「生涯守っていく」
ことに、
全力で取り組みたいと考えているからです。
治療に使うメリット
削る量を最小限に抑え、健康な部分をできる限り残すことができるから

拡大鏡を使用し歯を確認することで、むし歯の部分と健康な部分の境目をはっきり見分けることができます。
そうすることで、健康な部分を最大限に残し、削る量を最小限に抑えることが可能になります。これは、歯本来の機能を維持することにつながりますので、生涯にわたっておいしい食事を味わうことができるようになります。

歯のメンテナンスに使うメリット
生涯にわたり美しく健康な歯で、
豊かな人生を送れるから

当院では、歯科衛生士も拡大鏡を使用します。拡大された視野でお口の中を隅々までチェックすることで、小さな異変まで見逃すことなく、わずかな変化にも気付けますので、むし歯や歯周病を未然に防ぐことができます。
そのようにして、治療した箇所の美しさを長く保つとともに、お口のトラブルを防ぎ、健康な歯を一生維持することができます。

定期検診の重要性

生涯にわたって食事・会話を
楽しめるお口でいるために

削る・被せる・詰めるといった積極的な治療が終わると、そのまま数年来院されない方がいらっしゃいます。痛い・辛い治療が終わったので、もう行きたくないというのはよくわかります。しかし、本当の通院はそこからだと考えてください。
歯科治療において何より大切なのは、頑張って治療した歯をできるだけ長く健康な状態で維持していくことだからです。

当院では、定期検診をお勧めしています。お口の中に異常が出た時には最小限の治療で終わるため、治療に時間はかかりません。また、そうでない場合はPMTCにより、お口の環境を清潔な状態にリセットすることができます。

歯を失うと食事の楽しみが半減してしまいます。それを補うためには、1本数十万円の治療費がかかるといわれています。
現に、雑誌PRESIDENT(株式会社プレジデント社)の2012年11月12日号に掲載されていた高齢者向けのアンケートによると、現在の高齢者が後悔している事の第一位は「歯科定期検診にいっておけばよかった」なのです。

ご自分の歯をどれだけ長持ちさせられるかは、患者さんの意識次第です。たとえ歯が痛くない場合でも、良好なコンディションを維持するために、定期検診を受診する習慣を身に着け、いつまでも自分の歯で健やかに暮らしましょう。