出来るだけ抜かない治療?

その他

歯には歯冠と呼ばれる露出した頭の部分と、歯根と呼ばれる歯ぐきの中に埋まった根の部分があります。歯根は骨の中に本来埋まっている部分です。歯周病になり、歯を支えている骨が溶けていくと、歯根が露出して知覚過敏になったり、歯が揺れ始めたりします。
歯周病菌が歯ぐきの中に入ることで炎症がおこり、歯ぐきが腫れ、骨が溶けていきます。
骨の中に細菌がいると、それが血中に入り、敗血症、菌血症などを起こす場合があります。糖尿病、早産、子宮筋弛、心臓病などとも関わりがあると言われています。
歯を支える骨がなく、歯ぐきの中に細菌の巣がある状態で、残らない歯を放置することは治療ではありません。放置することでますます骨がなくなり、隣の歯まで失うこととなります。また、骨がなくなることで入れ歯などの安定が悪くなり、後々不都合が大きくなる場合があります。
診査、診断をきっちりと行い、長い目でお口の中の健康を保つことが大切です。