術前診査と歯石除去について

その他

  

 

歯石を除去されたことがありますか?その時にきちんと検査をされましたか?
歯石除去は歯肉炎、歯周炎といった病気の治療のための処置です。処置には必ず術前の検査があります。
内科や外科にかかる時、検査をせずに薬を出されたり体を切られたりしますか?必ず視診、触診、更に必要に応じてレントゲン検査、血液検査などが行われるはずです。

歯科も同じです。歯周炎がどこまで進行しているのかを診るためには、必ず歯ぐきの検査、レントゲン検査などが必要となります。
虫歯の治療も同じです。その大きさや、広がり方、神経まで近いのか、他に虫歯になっていないのかなどを確認するためには検査が必要です。
歯周病の検査をして、状態が軽度であれば1~2回の治療で終わります。しかし、中等度~重度と診断された場合、そのまま処置を行えば痛みがあり歯石の取り残しが多いため麻酔が必要となります。お口の中全体を麻酔するわけにはいきませんし、全ての歯石を一度で取りきることは非常に大変なため、通常4~6回に分けて深いところの歯石を除去していきます。
中等度以上の歯周炎の場合、適切な歯周処置には約6~8回の治療回数がかかります。

適切な処置の為に診査、診断、治療計画、処置という流れが必要なことを御了承ください。